戸建て住宅の買取再販を専門に手がけるプレイス・コーポレーション(横浜市)初の性能向上リノベーション物件が「鎌倉の家」だ。実際の住宅事例から、同社代表・浜田伸さんがリノベ買取再販で大事にしているポイントを紐解く。
築40年以上の戸建てを高性能買取再販物件に
◉「鎌倉の家」は、築46年(当時)の木造2階建て住宅を改修し、HEAT20・G2、耐震等級3相当の性能を達成した、同社初の性能向上リノベーション事例
◉構造上は基礎や土台、柱、防水上は外壁、小屋組に劣化事象が見られた。またプランも洋間、和室、DKなど細かく区切られていた
◉改修後は、1階の洋間と和室、中廊下を一体化してLDK中心の空間に。南側には一段低い土間を設けた。2階も洋間2室をつなげて寝室とし、和室は収納に。インナーバルコニーも新設した
◉設計はリツデザイン(意匠)・高橋建築工房(構造)、施工は青木工務店。工事費は約2600万円
◉設計料は意匠・構造あわせて約200万円。「鎌倉の家」のように、構造計算が必要な場合は構造事務所に依頼することが多いが、意匠設計者が構造計算もこなせる場合は構造も意匠設計者に依頼したこともある
躯体は新築並みに、空間は既存を生かす
◉既存の南面開口部を生かすため、YKK APの門型フレーム「FRAME(フレーム)Ⅱ」を使い補強。北面および東西面は、周辺環境も考慮してほぼ窓を設けず、ほぼ全面を耐力壁とした。改修後の上部構造評点は1.61に
◉断熱は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー6月号(2023年5月30日発行)シン・住宅ビジネスの手引き 建築企画 超入門Q&A』(P.75〜)でご覧ください。
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