インフレと給与据え置きのダブルパンチで注文住宅の市場は大幅に縮小中。将来の業態転換を見据えた新しい取り組みが必要です。とはいえ今はまだ過渡期。どのようなスタンスで新規事業に取り組めばよいのでしょう。企画のポイントをケンジと松太郎が解説します。
取材協力:Reborn、くず不動産、自然派ライフ住宅設計
Q01. 工務店は住宅ビジネスをどのように多角化すべき?
A. まずは自社の技能・技術やつながりを棚卸し。それらを生かす新規事業を考案して多角化を図る。売り上げ確保とともにテストマーケティング的な視点をもって中長期的な方向性を探る
ケンジ インフレで値上げが止まらないな。
松太郎 一方で給料は上がらない。完全にスタグフレーションだね。国全体がどんどん貧しくなっていっている。
ケンジ 給料が上がらないから求人を出しても人がこない。だから慢性的な人不足。
松太郎 それこそクマの手も借りたい現場もあるだろう( ̄^ ̄)
ケンジ 犬の手よりは大分器用だからな(ⅡUⅡ)ニヤッ
松太郎 …原材料の値上げ分を販売価格に転嫁しないと給料も上げようがない。負のスパイラルはまだまだ終わらないね。
ケンジ いろいろな商品がまだまだ値上がりするわけだ。
松太郎 資材高騰により、木造住宅の価格は4年前の約2割増。職人の手間賃が上がると、さらに2〜3割はすぐに上がる
ケンジ そうなると注文住宅は最低3000万円からになる。世間の給与水準が多少上がる程度だと大多数の人は注文住宅に手が出なくなるな。住宅ローンの超低金利もどこまで続くか・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー6月号(2023年5月30日発行)シン・住宅ビジネスの手引き 建築企画 超入門Q&A』(P.38〜)でご覧ください。
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