150万円
アグリトライ・しなのいえ工房(長野県長野市)が、信州健康ゼロエネ住宅の補助金を活用して富士見町の標高約1000mの場所に新築する住宅は、県外から移住する3世代・6人家族が暮らすための2世帯住宅だ。HEAT20・G2レベル(断熱等級6)のUA値0.28W/㎡Kの断熱性能を備え、太陽光発電に加えて、長野県が独自に評価するバイオマスエネルギー(薪ストーブ)の利用も含めて県独自のゼロエネを達成する。このほど上棟し、10月中の完成を目指す。
同住宅は、信州健康ゼロエネ住宅の断熱の基準「最低(等級5)」、「推奨(等級6)」、「先導(等級7)」のうちの推奨グレード。同社では現時点で、同住宅のほかに推奨1件、先導1件の2件についても補助認定を取得している。同社常務で住宅事業を統括しながら設計も手がける小嶋健二さんは「国が断熱等級6・7を新設したことにより生活者の住宅性能への関心は確実に高まっている。脱炭素社会の実現に向けて、等級6・7のストックを増やしていかなければならいという指針が示されるなか、県の補助制度によって、いわばオフィシャルに自宅が“お墨付き”をもらえるというのは施主にとって大きい」と説明する。
上棟後、工事が進む富士見町の2世帯住宅は延べ床面積約48坪。耐震性能は許容応力度計算による等級3で、長期優良住宅仕様、いずれも同社の標準だ。壁の断熱は・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー6月号(2023年5月30日発行)シン・住宅ビジネスの手引き 建築企画 超入門Q&A』(P.22〜)でご覧ください。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。