国土交通省は2021年度に受注された建築工事を対象に実施した「建設資材・労働力需要実態調査(建築部門)の結果を、5月31日に公表した。2021年度の金額原単位は、前回調査(2019年度金額原単位)と比較すると、木材以外の資材と就業者で「減少」となった。
同調査は、主要建設資材と労働力の建設工事における原単位(工事費100万円当たりの建設資材量と延べ床面積10㎡あたりの建設資材量)を把握することが目的。調査年度受注建築工事から、工事の施工地、種類、規模毎にそれぞれの抽出数と抽出率を定めて調査対象工事約5000件を抽出し、元請け事業所に調査している。
金額原単位(請負工事100万円当たり)は、【建築総合】で▽セメント0.59t(前回比−3.8%)▽生コン1.61㎥(同−2.8%)▽骨材・石材2.48㎥(同−5.0%)▽木材0.36㎥(同+1.9%)▽鋼材0.31t(同−6.7%)▽就業者6.63人日(同−15.4%)――で、木材以外は前回比マイナス。
このうち【住宅】は▽セメント0.53t(前回比−1.6%)▽生コン1.48㎥(同−0.7%)▽骨材・石材2.20㎥(同−2.0%)▽木材0.59㎥(同+0.4%)▽鋼材0.18t(同−8.9%)▽就業者7.67人日(同−13.8%)――だった。
面積原単位(建築延べ床面積10㎡円当たり)は、【建築総合】で▽セメント1.52t(前回比−0.9%)▽生コン4.16㎥(同+1.2%)▽骨材・石材6.52㎥(同−1.3%)▽木材1.02㎥(同+7.8%)▽鋼材0.78t(同−5.3%)▽就業者19.02人日(同−6.5%)――だった。
このうち【木造】は▽セメント0.81t(前回比+3.4%)▽生コン2.26㎥(同+3.9%)▽骨材・石材4.05㎥(同−2.7%)▽木材1.97㎥(同+2.1%)▽鋼材0.10t(同−18.2%)▽就業者19.08人日(同−3.7%)――だった。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。