信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、ハウスビルダーセルズ(北海道苫小牧市)が4月3日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任していたことがわかった。負債は2022年4月期時点で約3億5700億円だが、変動している可能性がある。
同社は、戸建住宅を主体にアパートや事務所などの建築を行うなどして業容を拡大し、2009年10月期には年売上高約3 億5200万円を計上していた。
苫小牧市内を主たる商圏として戸建住宅を中心とした営業展開を行ってきたが、同業者間の受注獲得競争が激しさを増すなかで、採算割れを余儀なくされるなどして業況は悪化。
近年は新型コロナウイルス感染拡大による受注機会の喪失やウッドショックによる輸入木材価格の高騰など取り巻く経営環境の悪化により2022年4月期(決算期変更)の年売上高は約2億2900万円にとどまっていた。この間、欠損計上が続いたことにより大幅な債務超過に陥っていた。こうしたなか、今年に入り前代表が逝去したことで、先行きの見通しが立たず、今回の事態となった。
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