三井ホーム(東京都新宿区)はこのほど、同社設計・施工の木造マンション「MOCXION(モクシオン)四谷三丁目」が、東京都新宿区に完成したと発表した。地上4階建て、延床面積は593.58㎡。
「MOCXION」は、同社が2021年に立ち上げたブランドで、循環型資源である木を主要構造材に用いたサステナブルな木造マンション。「ZEH-M Oriented」認定取得により、一次エネルギー消費量を20%以上削減するだけでなく、木造の特徴である柔軟な設計と同社独自の技術による有効空間を確保したプランニング「㎥設計」で居住空間を広げることにより、経済性と快適な居住性を実現した。
同物件は、木造の枠組壁工法を採用することで、建物が密集する都市部での計画で発生する、法令上の斜線制限や大型クレーンの設置困難など、様々な課題を独自の技術を用いて解決。敷地の可能性を最大限活かしプランニングした都市型の木造マンションとなっている。同社独自の屋根断熱構造材「ダブルシールドパネル(DSP)」を採用し、屋根そのもので日射熱を遮断することで、最上階の居室の天井高を確保している。また、共同住宅で課題となる上下階の遮音性を高めるため、独自開発の「高性能遮音床システムMute」を採用。上階の衝撃音の伝播を低減させ、鉄筋コンクリート造と同等クラスの遮音性能を確保している。太陽光発電パネル(9.8kWh)と蓄電池を(3.5kWh)も設置。災害時のレジリエンス機能の確保のみならず、建物内の再生可能エネルギーの提供を可能としている。
同物件の木材の総利用量は154㎥。炭素貯蔵量にして108t‐CO₂、スギの木(35年生)に換算すると約433本に相当する。
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