信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、木造建築工事業のアルト(兵庫県加古川市)が2月8日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていたことがわかった。負債額は約1億6000万円。
同社は1983年創業。1990年に(有)アルト建設の商号で法人改組した。戸建て住宅や集合住宅、工場、公共施設などの新築・営繕工事を主体に手がけていた。一般個人のほか地元建築業者からの元請けを中心に受注を獲得し、加古川市を主なエリアとして事業を展開。2006年8月に現商号へ変更し、大口案件の受注が寄与した2009年2月期には売上高約4億6900万円を計上していた。
その後、景気低迷や競合激化などにより、赤字に転落。厳しい資金繰りが続き、2019年ごろには代表の体調不良も重なり、実質的な事業停止の状態に陥っていた。
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