ケーブルテレビ最大手が、マンション向けのエネルギーサービスに乗り出す。ジュピターテレコム(=J:COM、東京都千代田区)は12月、住友商事グループの電力会社・サミットエナジー(東京都中央区)から電力供給を受け、都内のマンションを対象に割安な電力を提供する「マンション向け電力一括受電サービス」をスタートする。J:COMがマンション単位で電力の一括契約を結ぶことで、居住者は従来のように電力会社と個別契約するよりも7〜10%安く電力を利用できるメリットがある。
12月にも杉並区の既存マンション(50世帯)で先行してサービスを実施する予定で、電気設備の設置や工事、メンテナンスは同社が一括して担う。電気料金は、電力契約のみの場合で現在より約7%割安に、さらにケーブルテレビや高速インターネット接続といった同社が提供する放送・通信サービスとセットで契約すると約10%割安になる。
同社は、生活に役立つさまざまなサービスをワンストップ提供することを掲げており、電力提供はその一環。今回のように電力と放送・通信サービスをセットで提供するのは日本初の取り組みで、来年以降、同社の営業エリア内で順次サービスを拡大していくとする。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。