信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、神奈川県の住宅会社オカケン(茅ヶ崎市、登記面=広島県福山市)が、事後処理を弁護士に一任し、自己破産の準備に入ったことがわかった。負債額は7億8500万円。
同社は、注文住宅、リフォーム工事などの木造建築工事を主力に、分譲土地の販売なども手がけていた。2016年には茅ヶ崎市に湘南支店を設置。本店では広島県福山市南部において木造建築工事、不動産売買・同仲介を展開し、湘南支店では茅ヶ崎市、藤沢市などを営業エリアに木造建築工事を行っていた。
2018年5月期の年売上高は約7億1200万円を計上。その後も紹介案件の増加や新型コロナウイルス感染拡大の影響が薄れたことによる受注の回復から2022年5月期には年売上高約10億3900万円をあげていたという。
受注自体は堅調に推移していたが、同業者との競合や材料費、外注費などのコスト上昇もあり低収益を余儀なくされていたことから、資金繰りに支障を来し、仕入資金を調達できなかったことで今回の事態となった。
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