ケイアイスター不動産(埼玉県本庄市)は5月26日、オーストラリア現地法人のKI-Star Real Estate Australia Pty Ltd(KAU社、オーストラリア ビクトリア州)を通じて、Munjak Pty Ltd(Munjak社、ビクトリア州)との合弁による新会社「MunCorp Pty Ltd」(MunCorp社、ビクトリア州)を設立したと発表した。
新会社は、オーストラリア ビクトリア州などで、郊外型の戸建て住宅用の分譲事業用地取得・宅地開発・住宅建設・販売等の住宅・不動産開発事業を展開する予定。メルボルンを中心とする郊外エリアにおいて、今後5年程度で累計600棟以上の戸建て住宅・タウンハウス等の開発を目指す。
同社は、2021年に同社初の海外現地法人KAU社をビクトリア州に設立。メルボルン郊外において、KAU社を通じて同社が開発に携わった住宅供給棟数は累計100棟になる。同社は、今後も安定的に戸建て住宅開発プロジェクトが見込まれること、開発中のプロジェクトにおいて分譲事業用地・住宅の受注販売が好調なことから、複数の事業パートナーとの事業拡大に向けた検討を進めてきた。今回、郊外型の戸建て住宅等の開発実績があり、既存プロジェクトに共同参画しているパートナー企業のMunjak社と「MunCorp社」を設立。中長期の戦略的事業パートナーとして、住宅・不動産開発事業を共同で実行していく。
ビクトリア州は安定的な人口増加が予測され、州都メルボルンの郊外に広大な開発可能エリアを有していることから、今後も安定した戸建て住宅・タウンハウス需要が見込まれている。また、オーストラリアでは、建設資材費の上昇による価格高騰や労働力不足による住宅供給不足が問題となっているといい、同社は、MunCorp社に日本で培った経験と仕組みを導入。「高品質だけど低価格(アフォーダブル)なデザイン住宅」をコンセプトに、DXによる生産性向上のノウハウによって安定的に住宅を供給し、オーストラリアの住宅・不動産業界の課題解決を実現するとしている。
今後は、現地の土地仕入ネットワークを活用しながら分譲事業用地取得、造成、設計、販売を一気通貫で実施。データマネジメントおよび住宅開発におけるノウハウを導入することで、分譲事業用地の仕入から郊外住宅開発までのプロセスを確立し、同州における住宅デベロッパー事業の早期拡大を目指す。またKAU社は、オーストラリア事業の統括会社としてMunCorp社の成長支援を主軸としながら、引き続き現地企業との幅広い提携、共同事業、M&A等を推進していく。
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