東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、4月の三大都市圏・主要都市における中古マンション70㎡あたりの価格を発表した。
首都圏の中古マンション価格は、前月比0.1%減の4853万円と前月に引き続き弱含んだ。東京都は6477万円(0.4%増)と小幅ながら3カ月連続で上昇。千葉県も2780万円(0.4%増)とプラスだが2月の水準には至らなかった。神奈川県は3661万円で横ばい、埼玉県は3007万円(1.4%減)となり、前年同月からの上昇率はともに5%台まで縮小した。都市別では、東京23区が前月比0.2%増の7049万円と僅かながら3カ月連続で上昇。都心6区は0.5%増の1億225万円と上昇したが、城南・城西エリアは概ね横ばい、城北・城東エリアは6カ月連続下落し、各エリアで異なった動きを見せた。先月の反動から東京23区の流通戸数が減少し、価格改定シェア・値下げ率が縮小したが、依然高水準にある。横浜市は横ばい、さいたま市(1.4%減)や千葉市(1.5%減)は1%以上のマイナスとなった。東京23区の価格高騰に伴い、周辺都市で割安感から上昇していた価格が昨年後半から徐々に鈍化。前年同月からの上昇率も10%を下回り始めた。
近畿圏は前月比0.4%増の2907万円と小幅ながら上昇するも、2月の水準には届かなかった。大阪府は0.1%増の3106万円と僅かに強含んだ。兵庫県は2528万円(0.3%減)と3カ月連続で下落。1月にピークを記録して以降、上値が重い状況が続く。都市別では、大阪市が前月比0.3%増の3915万円と僅かながら4カ月ぶりに上昇。昨年7月から3900万円台で推移しているが、徐々に水準を下げている。市中心部は0.8%増の5319万円と、3カ月連続上昇した。神戸市は0.3%増と引き続き上昇した。
中部圏は前月比1.5%減の2297万円と反落。愛知県も1.1%減の2441万円と下落に転じたが、前年同月比の上昇率は6%台を維持している。都市別では、名古屋市が前月比0.8%減の2837万円と3カ月ぶりに下落。市中心部では0.9%減と3カ月ぶりに下落し、2月の水準を下回った。現時点では、東京23区や大阪市のような上値の重さは認められない。
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