片流れ屋根の雨漏り事例の3回目は補修のポイントについて説明する。基本は雨漏りの原因を明らかにしたうえで腐朽・劣化した箇所を特定し、雨漏りの原因を解消すること。それをせずにただ表面をきれいにして雨水の出口を塞ぐだけでは必ずまた雨漏りは再発する。
私がこれまで雨漏りの調査・補修に携わってきた経験の中で実感しているのは、「実は屋根からの雨漏りはそれほど多くない」ということだ。まず窓や換気口のような「穴」が表面にない。外壁のような出隅・入隅がなく、基本的にはフラットなのでルーフィングも施工しやすいので、間違いが起きにくいはずだからだ。
そのような前提を踏まえて屋根の雨漏りで多いケースベスト3を挙げると・・・
この記事は新建ハウジング5月30日号8・9面(2023年5月30日発行)に掲載しています。
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