信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、リフォーム工事などを手掛ける太田建匠(北海道札幌市、太田友二社長)が札幌地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが分かった。負債額は2021年12月期末時点で約1億7200万円。
同社は1993年創業。戸建て住宅を中心とするフルリフォーム工事や外装、内装などの部分リフォーム工事を主体に、一部新築工事なども手掛けた。札幌市内を中心に周辺の江別市や小樽市などで営業展開を図り、2021年12月期の売上高は約2億1400万円を計上していた。
しかし、同業者間の競争などから受注価格の伸び悩みが続くなか、新型コロナの影響により対面営業ができず、営業マンの退職が相次いだことなどから業況が悪化。資材価格の高騰もあり収益低下でコロナ関連融資を受けるなどしてしのいでいたが、業況改善には至らなかった。元本返済の開始時期が迫るなか、先行きの見通しが立たないことから4月4日に自己破産を申請していた。
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