信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、一級建築士事務所のフラワーホーム(三重県東員町、佐藤和彦社長)が5月22日、津地裁へ自己破産を申請した。負債額は約3億円の見込み。
同社は1990年11月創業。アパートやマンション、戸建て住宅の新築・リフォームをはじめリノベーションや改修工事も手掛けていた。施主からの直接受注のほか、地場の建設業者からの下請け受注もあり、2020年12月期には年間売上高は約4億6700万円を計上していた。
しかし、新型コロナの影響で受注が減少し、ウッドショックによる建材の仕入れ価格上昇もあり、収益が悪化。2022年12月期の売上高は約3億7300万円まで低下、最終赤字は約1億2500万円を計上し、厳しい資金繰りが続いていた。その後も業況改善の見通しが立たず、5月20日に事業を停止した。
三重県の新型コロナウイルス感染拡大に伴う倒産はこれで53社となった。
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