東京都は6月1日から、集合住宅における建物全体の再エネ化を推進するための補助事業を開始する。高圧一括受電による再エネ100%電気の導入を条件に、受変電設備の設置などの経費を助成するもの。太陽光発電設備を設置する場合はさらに上乗せして助成を行う。なお、申請にあたっては集合住宅の所有者、管理組合、高圧一括受電事業者が「登録事業プラン」に合意した上で申請する必要がある。
募集期間は、変電設備(再エネ高圧一括受電)は第1回の募集は、新築が6月1日~30日まで、既築が7月3日~31日まで。太陽光発電設備を設置する場合の上乗せ助成分は6月1日から募集を開始する。予算額は約2億円で、申請総額が予算に達した時点で終了。第1回募集で予算枠を超過した場合は、交付要綱に基づいた順位付けにより、予算枠内で選定を行う。
助成対象者は、受変電設備などはクール・ネット東京に登録された高圧一括受電事業者(※利用者に還元)。太陽光発電設備(架台・防水含む)は、上記受変電設備などを導入する集合住宅の所有者・管理組合など。
助成内容は以下の通り。
①受変電設備:1戸当たり10万円・上限1000万円(指定事業者あり)
②太陽光発電設備(既築):24万円/1kW(集合住宅のみ、発電出力50kW未満)
③太陽光発電設備(新築):10万円/1kW(同上)
④架台工事上乗せ:20万円/1kW(集合住宅陸屋根のみ、発電出力50kW未満)
⑤防水工事:18万円/1kW(同上)
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