屋根は日射と風雨を直接受ける最も過酷な部位。漏水とともに建物寿命に影響を与える結露も生じやすい。屋根の結露リスクを抑えるための鋼板屋根のポイントについて、換気部材メーカー・ハウゼコ(大阪市)社長の神戸睦史氏への取材をもとにまとめた。
◉天井断熱の場合、屋根の直下に内外の中間領域となる小屋裏を設ける。小屋裏は軒先や妻壁、棟部に設けた換気部材によって内外の空気を入れ替えて結露を抑え、夏の日射による熱負荷を緩和する
◉結露リスクを抑える上では換気量の確保が重要となる。特に屋根勾配が緩い建物は小屋裏の容積が小さくなるほか軒と棟の高低差が低くなり重力換気が働きにくくなるため換気孔の面積を多めに確保したい。換気に加えて天井面の防湿気密層も重要
➡ポリエチレンフィルムにより隙間なく天井面を覆うことで、室内からの高湿な空気の流入を防ぎ、結露リスクを抑えられる
◉小屋裏換気は結露対策として有効だが建築基準法には規定がない。品確法の住宅性能表示制度における「劣化の軽減」という項目に換気面積の規定が設けられている程度だ
➡規定内容は住宅金融支援機構の「木造住宅工事仕様書」と同じ。換気方式別に換気必要面積の最低基準を規定している
◉換気方式は・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2023年5月10日発行)/強い屋根超入門』(P.22〜)でご覧ください。
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