昨今、建物の高性能化が急激に進んでいる。一方で資材価格が高騰し、省コストが強く求められている。両者の要求を満たすための「高コスパ×高性能」の屋根設計について、菅沼建築設計の菅沼悟朗氏に取材した。
POINT7.高断熱化③
室内側と屋根側に断熱層を設ける
◉断熱等級7になると、温暖地でもグラスウール400㎜厚相当の断熱が必要。この場合、垂木内で断熱厚を納めるのは難しい。垂木上の構造用合板の外側(屋根側)にも断熱層が必要
◉屋根側に断熱層を設ける場合、降雨を避けて施工することと雨養生は不可欠。その点で屋根側の断熱層にグラスウールは使いづらい。雨に濡れると性能が低下して乾いても復元しない
➡屋根側に断熱するときは発泡プラスチック系断熱材が使いやすい。多少雨に降られた程度だと乾かせば済む
◉室内側と屋根側の双方に断熱層を設ける場合、両者の断熱性能のバランスも検討する。コスト上は室内側のグラスウールの比率を高めたほうが有利だ
◉ただし・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2023年5月10日発行)/強い屋根超入門』(P.14〜)でご覧ください。
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