信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、木造建築工事を手掛けていたGALLERY空(滋賀県彦根市、青池貴司社長)が5月18日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかった。負債額は約6億5000万円を見込むという。
同社は2012年7月創業。スタイリッシュモダンなデザイン住宅をベースとした注文建築で、滋賀県内4ヶ所に展示場を構えていたほか、名古屋市にも営業所を開設していた。太陽光発電設備への投資や飲食店にも進出するなど、積極的な展開により、ピークとなる2020年6月期の売上高は約13億5800万円を計上。
2020年4月にトラブルにより社長が交代。2021年6月に復帰するも人材の流出を余儀なくされ、青池社長の人脈で人材確保に動いていたが大きく変わらなかった。2022年6月期の売上高は約7億9000万円にまで減少。4期連続の営業赤字で収益性も悪化し、借入に対する依存度が高まる中、受注数も減少していたことで事業継続を断念した。
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