林野庁は、ペレットストーブなどの燃焼灰が一般廃棄物として処理可能な放射性物質濃度8000ベクレル/kgを超えないようにするため、木質ペレットの当面の指標値を定めた。放射性セシウム濃度でホワイトペレット、全木ペレットは40ベクレル/kg、バークペレットは300ベクレル/kgとした。この指標値を超えた場合、製造業者はストーブ燃焼灰の放射性セシウム濃度も併せて測定。燃焼灰が8000ベクレル/kg以下と確認される場合を除き、販売停止を要請する。
同庁は昨年12月以降、木質ペレットとストーブ燃焼灰の放射性セシウム濃度の調査を実施。全国各地で採取した木質ペレット41検体を検査したところ、放射性セシウム濃度は最大で78ベクレル/kgだった。このうち31検体をペレットストーブで燃焼させ、その燃焼灰を測定したところ1検体から9800ベクレル/kgという高い濃度の放射性セシウムが検出された。
同庁はこの調査の結果に基づき、木質ペレットの当面の指標値を設定。検査方法とともに関係者に通知した。
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