経済調査会(東京都港区)は5月17日、主要資材の価格動向(積算資料速報レポート)を公表した。建設資材価格指数が2カ月連続の下落となった。
積算資料6月号掲載の建設資材価格指数(全国・4月調査に基づき算出)は、建築・土木総合が147.8で前月を0.6 ポイント下回り、2カ月連続の下落。下落幅は2015年度以降で2番目の大きさ。「建築用木材や合板の市況下落が影響した」としている。
前年同月比では5.3ポイントの上昇だが、前月(+8.5ポイント)比ではプラス幅は縮小。前年同月比は2022年5月調査で+30.3ポイントとなって以降、上昇幅の縮小傾向が続き、「資材価格の騰勢は落ち着きをみせている」とした。
2023年5月調査(東京地区)でも建築用木材(杉正角材)が前月比マイナス4.44%の8万6000円/㎥、型枠用合板もマイナス2.50%の1950円/枚と続落。「先行き気配も弱含み」として、建築指数は下落傾向が続きそうだとした。
一方でセメントが東京地区で一段高(プラス7.81%)となるなど、土木系資材は「依然として強基調推移が見込まれる」とし、土木指数は今後も上昇が続くと予測。「これが下支えとなって総合指数は引き続き高い水準を維持しながらの推移となりそう」とした。
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