信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、鉄骨工事・改築工事などを手掛けていた藤沢建築鉄工(香川県高松市、藤澤一富社長)が高松地裁から破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は約4400万円。
同社は1969年1月に創業し、1978年10月に法人改組。地元建築工事業者からの下請けにより、倉庫や事務所、工場などの鉄骨工事を手掛けるほか、2010年からは「藤沢リフォームサービス」として一般住宅のリフォームを開始し、2012年9月期には年間の売上高約5700万円を計上していた。
しかし、2020年からは新型コロナの影響でリフォーム需要が低迷し、2021年9月期の売上高は約2800万円にまで落ち込んでいた。また、鉄骨工事においては下請けによる受注単価の厳しさから収益は低調で、財務内容は債務超過となるなど苦しい資金繰りを余儀なくされていた。その後も業況回復のめどが立たず、先行きの見通しが立たなくなり3月20日に事業を停止していた。
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