日本住宅・木材技術センターは4月26日から、林野庁補助事業「外構部等の木質化対策支援事業 企画提案型実証事業」の募集をスタートした。木製外構・木製外装の認知度の向上や知識の普及、情報の収集等の取り組みを支援することで、木材の新たな需要を創出することが目的。応募書類の受付は6月26日17時まで。
1件あたりの助成金の上限額は2000万円で、4件程度の採択を予定している(助成額全体で5000万円の予定)。同事業の実施期間は、採択通知を受けた日から2024年1月22日まで。
支援の対象事業は、(1)木材・製品・技術の性能等の検証に関するもの(外構部等における木材の新たな利用方法等を企画し、性能等を確認するもの)、(2)利用者や社会に及ぼす効果等の把握に関するもの(木質化した外構施設又は外装が利用者や社会に及ぼす効果等を把握するもの)――のいずれかに係るもの。
(1)としては、木製遮音壁、利用者でも交換可能な木塀等、木ならではの質感・デザイン性等を活かした木製外構・外装、これまで木質化が進んでいない外構施設・外装の木質化などを例示。(2)としては、地域材を利用した木塀の広範な整備、木製遊具の整備などを例として挙げている。
対象になる施設は、①屋外に設置される外構施設又は外装(戸建住宅の外構施設又は外装を除く)で固定されているもの、②クリーンウッド法に基づく登録木材関連事業者が施工するもの、③住木センターが企画提案型実証事業として採択する旨の通知をした日付より前に施工着手していないもの、④応募書類に具体的計画、仕様が明記されているもの、⑤木材に利用部位に応じた劣化対策を講じているもの、⑥維持管理計画が作成されており、維持管理方法について施工者等から施主及び施設管理者へ具体的な内容の説明が行われるもの、⑦同事業以外に国、地方公共団体、その他の公的機関からの補助や助成を受けていないもの、⑧「反社会的勢力」が整備し、又は所有するものではないもの――を満たすもの。また、事業の実施体制には、実証する内容の知識・見識を有する学識経験者を必ず含むものとする。
問合せは、住木センター研究技術部まで。(TEL:03-5653-7581 e-mail:[email protected])
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。