信用調査会社・帝国データバンクによると、2月8日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたユービーエム(東京都江戸川区)の負債総額が、約50億3700万円だったことがわかった。5月15日に東京地裁で開いた債権者集会で判明した。
同社は、1991年10月に設立。東京都内や横浜市内を中心に投資用ワンルームマンションなどの新築工事を手がけるほか、改修工事や建材販売なども手がけていた。
不動産コンサルティング会社からの紹介で一般個人などの投資家から直接受注を得るほか、マンションデベロッパーからの直接受注も得て業績を伸ばし、2022年4月期には年売上高約105億300万円を計上していたという。
受注は堅調に推移する一方、新型コロナウイルスの感染再拡大による先行き不透明感や資材価格の高騰などの影響もあり、近時は一部案件で工期の遅れが発生していたという。昨年末には一部取引先に対する支払い延期要請が聞かれるなど業界内での信用が急速に悪化するなか、先行きの見通しが立たなくなったことから、今年2月6日に東京地裁へ自己破産を申請していた。
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