新築メインに事業展開していた地域工務店から、リノベーション専門店に業態転換した会社があります。それが夢工房(島根県出雲市)です。
「新築は続けなくていいの?」「組織体制はどうするの?」「地域でリノベのニーズってあるの?」―。それまで積み重ねてきた新築事業から、リノベ専門店に“業態転換”するのは、並大抵のことではありません。筆者が工務店リノベの専門家として、同社の“業態転換”を支援したプロセスをふまえて解説していきます。
日本では、長らく新築重視の政策で、新築偏重、制度疲労という声もあります。そうした中、リフォーム・リノベーションに対する補助金が充実されつつありますが、ドイツのような産官が連携しストック住宅の活性化をダイナミックに加速させるような国の方針にはまだ道半ばという印象です。
外部環境の変化により、これまでの延長線上では成果を出すことが難しくなりつつある状況下においては、市場、競合、自社経営資源の適合という観点で事業領域そのものを冷徹に見直す必要もあると考えています。
工務店からリノベ専門店に転換した決断と背景
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