新潟県内の工務店や設計事務所の関係者らが参加する学びと交流のコミュニティ・住学と県内外の企業経営者、デザイナー、建築系職人など有志による勉強会組織・縁会、新潟県瓦工事業協同組合青年部の3団体は4月15日、“地材地建”の普及に向けた合同企画として、県内の阿賀野市で生産される「安田瓦」についての勉強会を開催した。講師として、縁会のメンバーで歴史的建造物の調査や修復などを手がける一級建築士事務所アトリエ縁(新潟市)代表の清水徹さんや同青年部のメンバー4人が登壇。安田瓦の特徴や瓦屋根のメリット、施工上のポイントなどについて解説した。同勉強会には、約80人が参加した。
清水さんは、「『瓦屋根は地震に弱い』『瓦(重い屋根)を板金(軽い屋根)にすれば耐震性能が上がる』と言う人がいるが、果たしてそれは本当なのか」と問題提起。自身は「必ずしもそうは思わない」としたうえで、wallstatによる倒壊シミュレーションの比較を示しながら、「重い屋根から軽い屋根への変更では、建物によって十分な耐震性を確保できない場合がある。一方で、重い屋根でもそれに応じた耐震改修(耐震補強など)が行われれば問題ない」との考えを示した。
清水さんは・・・
この記事は新建ハウジング5月20日号13面(2023年5月20日発行)に掲載しています。
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