2023年度が始まって1カ月。4月から新しい仲間を迎えた工務店も多いのではないだろうか。新建ハウジングではこのほど、新卒採用を中心とした工務店の採用・新人研修の現状を調査した。4分の1が大卒者を採用した一方、若手の採用に悩む工務店も少なくなかった。工務店の採用のリアルを、現場の声とともに紹介する。
新卒採用は大卒25%、高卒14%
採用したくても「できない」ケースも
本調査では、大卒・高卒の採用状況を中心に調査した。まずは大学新卒者の採用状況から。2023年卒の大学新卒者を採用したのは約4分の1の25.7%、多くても5人までという工務店が多い。職種では設計が77.8%で最も多い。次いで営業が66.7%、現場監督・施工管理が44.4%だった。
そろそろ25年新卒者の採用活動が始まる時期だ。工務店でも就職サイトの利用率は66.7%と高い。「自社で説明会を開催」も3割を超えた。一方、合同説明会への参加は1〜2割前後。民間の合同説明会については、オンラインがリアルを上回った。
また、高卒者を採用したのは14.3%にとどまった。職種は全社とも大工・職人で、1人のみの採用がほとんどだった。
新卒者に対する研修はほぼ全社で実施
新卒者に対する入社後の新人研修・教育はどのように行われているか。88.9%が大卒者に対し、入社後、一定の研修期間を設けている。社外の講師・研修を利用する会社も少なくない。上司等のもとでOJTという会社は1割程度にとどまる。
高卒者はさらに・・・
この記事は新建ハウジング5月20日号1〜3面(2023年5月20日発行)に掲載しています。
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