アイカ工業(名古屋市)は5月16日、メラミン化粧板カットサンプルのリユース(再利用)に向けたトライアルを開始したと発表した。
同社の主力商品であるメラミン化粧板は、店舗・病院・学校・オフィス・住宅などの空間で、テーブル・什器・パーティションの表面材として使用されている。設計・デザイン時に用いられるカットサンプルは、2022年度実績で年間約40.5トン出荷され、使用後は多くが産業廃棄物として処理されているという。
同社は、環境負荷の低減とSDGs目標12「つくる責任・つかう責任」の実現に向け、使用済みサンプルを回収するトライアルを開始。東京・名古屋・大阪・福岡の同社ショールームおよび同取り組みに賛同した3社・6拠点の合計10拠点に回収ボックスを設置した。割れ・欠け・書き込み等のないアイカメラミン化粧板サンプルを対象に回収し、消毒・検品を実施後、リユース品であることを示すシールを貼ってショールームにてリユースする。
今後、検証を重ねて実施拠点・対象サンプルの拡大を検討していく考え。事業活動を通して、SDGsの達成とサステナブルな社会の実現に貢献するとしている。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。