東京都は木造住宅密集地域の不燃化を進めるための「東京都個人住宅利子補給助成」と、分譲マンション改修のための「マンション改良工事助成」の募集を5月15日から開始する。
東京都個人住宅利子補給助成
「東京都個人住宅利子補給助成」は、自己資金だけでは木造住宅の建替えが困難な人に向けて金融機関を紹介し、当初10年間の融資の利子負担が1%(金利が1%未満の場合は当該金利)の低利になるよう、取扱金融機関に対して利子補給を行うもの。募集戸数は30戸。期限は2024年2月29日までで、募集戸数に達した時点で申し込みを締め切る。
対象は、▽防災都市づくり推進計画で指定する整備地域▽防災都市づくり推進計画で指定する重点整備地域(いわゆる不燃化特区)▽東京都木造住宅密集地域整備事業地区―のいずれかの地区に自宅を保有し、耐火または準耐火構造の自宅を建設または建替えすることが条件となる。融資限度額は、①毎年の償還額が申込時年収の30%以内になる融資額、②住宅の建替えに要する費用×90%、③4590万円―のうちの最少額。
マンション改良工事助成
「マンション改良工事助成」は、計画的に改良・修繕する管理組合に対し、住宅金融支援機構と連携して利子補給を実施するもの。利子補給により利子負担が1%(1%未満の場合は当該金利)になるよう助成する。▽マンションの共用部分の改良・修繕工事▽耐震性を向上させる工事▽専門家による改良診断費用▽昇降機・機械式駐車場の安全対策工事―などが対象となる。
利子補給期間は「マンション共用部分リフォーム融資」の返済期間(最長10年※一部の工事は最長20年)。募集戸数は5000戸。期限は2024年2月22日までで、募集戸数に達した時点で申し込みを締め切る。
【主な対象工事】
▽耐震改修工事▽浸水対策工事▽省エネルギー対策工事▽給排水管取替工事▽玄関・サッシ取替工事▽エレベーター取替・新設工事▽アスベスト対策工事▽機械式駐車場解体工事▽塗装工事(内外装)▽手すりの設置▽タイル張替工事▽エントランスのスロープの新設工事、他
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。