タカラスタンダード(大阪市)が5月11日発表した2023年3月期決算で、売上高が過去最高を更新したことが分かった。新築・リフォームともに好調に推移した。一方で、営業利益は資材・エネルギー価格高騰の影響で減益となった。
商品力の強化や大都市圏を中心とした営業力の強化などにより、新築向け、リフォーム向けとも好調で、売上高は業績予想を4.5%上回る2274億円(前期比+7.5%)となった。キッチン、浴室、洗面化粧台の主要3部門が順調に推移した。キッチン部門、洗面化粧台部門は中高級シリーズを中心に販売が伸びた。浴室部門も昨年8月発売の中高級シリーズ「グランスパ」の拡販や新築マンション向けで出荷台数を伸ばした。
一方、営業利益は109億円(前期比マイナス24.2%)にとどまった。昨年4月に実施した価格改定や生産性向上の推進により収益力の改善を図ったものの、想定以上の資材・エネルギー価格高騰の影響で、営業利益は業績予想を11.1%下回った。純利益は、84億円(前期比マイナス22.8%)で、投資有価証券売却益で業績予想を2.7%上回った。
2024年3月期は、売上高3.5%増、営業利益28.9%増の増収増益を計画している。
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