東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、4月の主要都市における中古木造一戸建ての供給動向を発表した。首都圏は反転下落、近畿圏・中部圏は反転上昇した。
首都圏の中古一戸建ての平均価格は、前月比3.6%減の3712万円と反転下落した。東京都は6117万円(7.5%増)と2カ月連続の下落から反転上昇したが、2023年1月の6493万円には届いていない。神奈川県は4123万円(4.1%減)、千葉県は2596万円(7.3%減)と、いずれも反転下落。埼玉県は2656万円(10.0%減)と大きく下落した。前月から上昇・下落が入れ替わり、首都圏全体ではマイナスに転じた。都市別では、東京23区(4.3%増)、都下(1.0%増)が反転上昇。横浜市(4.5%減)は反転下落、川崎市(3.0%増)は2カ月連続上昇した。相模原市(1.0%減)は反転下落、千葉市(9.1%減)は3カ月連続下落し、上昇が続いていたさいたま市(20.9%減)は大幅な反転下落となった。
近畿圏は、前月比0.5%増の2720万円と反転上昇した。大阪府は0.1%増とわずかだが上昇へ転じた。兵庫県は1.3%減と3カ月連続下落、京都府は5.5%増と反転上昇した。都市別では、大阪市が23.9%増の6627万円と大きく反転上昇し価格の乱高下が続いている。前年同月比は31.9%増だった。堺市(4.3%増)、神戸市(0.1%増)、京都市(5.6%増)と主要都市全てで反転上昇した。
中部圏は、前月比0.3%増の2487万円と反転上昇し、前年同月比もプラスに転じた。愛知県は1.2%減の3095万円と反転下落。名古屋市は17.1%増と反転上昇し、4000万円を大きく上回った。前年同月比でも29.0%増と高水準となっている。
宮城県は、前月比5.4%減の2467万円と4カ月連続下落し、下落幅を拡大させた。前年同月比は2.7%減だった。仙台市は6.2%減と4カ月連続下落し、8カ月ぶりに3000万円台を割り込んだ。
福岡県は、前月比5.7%減の2404万円と反転下落。2桁上昇が続いていた前年同月比も、0.9%増の水準となっている。福岡市は9.5%減と2カ月連続下落し、前年同月比も15.6%減と大きく水準を下げた。
調査対象は、敷地面積100㎡~300㎡の木造住宅で、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内の物件。
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