YKK AP(東京都千代田区)は5月10日、大庄(新潟県長岡市)と共働し、中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「越後長岡 緑遠鏡(りょくえんきょう)の家」が新潟県長岡市にて完成したと発表した。同プロジェクトの22物件目となる。
同プロジェクトは、全国のリノベーション事業者と連携し、既存戸建て住宅に「断熱」「耐震」を軸とした性能向上リノベーションを実施して、住まいの価値が「窓・開口部」でかえられるかを実証するというもの。今回は、築58年の物件に同社の高性能樹脂窓を採用し、断熱性能を改修前の約15倍に向上させた。HEAT20 G2相当をクリアすることで、ヒートショックのリスクを軽減し、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現した。オーバーハングの玄関ポーチ部には、同社の開口部耐震商品「FRAMEⅡ」を採用。耐力壁バランスに配慮し、窓の数や面積を減らすことなく耐力壁量を増やすことで、耐震等級3相当の強度を実現した。
リノベーションでは「既存建物・周辺環境の魅力を最大化する設計」をコンセプトに、室内に既存の丸太梁・木材の一部を見せることで「“古き良き”を感じる空間」に仕上げた。緑道沿いにある住まいからは、奥行き感のある緑道の美しさを望むことができ、「緑遠鏡の家」の由来となっている。
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