パナソニック 空質空調社(東京都港区)は、AI・クラウド開発に特化した新たな拠点として「SOLUTIONS GATE OSAKA UMEDA(ソリューションズ ゲート オオサカ ウメダ)」を、5月8日に大阪・梅田に開設した。
2023年度からIoTやクラウド、AI技術の開発を強化するのに伴い、大阪府門真市と滋賀県草津市にあった拠点を、人材の集まりやすい大阪・梅田に集約。梅田駅・JR大阪駅前のヒルトンプラザウエストオフィスタワー9階に、「風のように自由に流れ、交わり、変化する場所」をコンセプトにした新拠点を開設した。
約144坪の室内には、「Hurricane Café(カフェエリア)」「Conversation Storm(ミーティングエリア)」「Gale Workshop(コミュニケーションエリア)」「Breeze Garden(リラックスエリア)」「Calm Lab(集中エリア)」の5つのエリアを配置。社内外のコミュニケーションや事業アイデアの議論を促進し、共有情報の発信などを行う協業エリアから、少人数で業務を行う執務スペース、落ち着いてアイデアを熟考できるエリア、エントランスから離れた開発に集中できるエリアまで、エントランスから吹き込んだ空気が居室内に流れるイメージに合わせた空間となっている。
カフェエリアのスケルトン天井には、AI・クラウド開発の検証機としても活用可能な天井埋込形ジアイーノなど業務用空質空調連携システムを設置。安全な業務空間を提供するとともに、ウィズコロナに即した質の高い対話と個人の集中を引き出す環境を整備している。
4月には機器の最適化やAIによる自動制御の提案などを行う「カスタマーサクセス部」を発足し、顧客接点を強化。また、フルリモートで全国どこからでも勤務可能な環境を整備するほか、自社の空質空調設備の居室内への設置やベンチャーとの共創機会の創出など、開発を加速する取り組みを実施。2025年までにAI・クラウド人材などを100名規模で増員し、空質空調のソリューション事業を拡大するとしている。
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