DXの効果が大きいほど、既存の業務プロセスを改革する必要がある。その際には覚悟をもって現場に落とし込む徹底した仕組みづくりが必須だ。どうすればいいのか。3つのステップに分けて、具体的に解説していこう。
◆STEP1:プロジェクトチームを決定し、役割分担を行う
まず、経営者が最初に決めることは、DXツール導入のプロジェクトチームである。当該プロジェクトにおける成果が出しやすい最小単位のチームを組成することが求められる。
組織の巻き込む範囲が拡大すればするほどプロジェクト難易度は高まるが、その分、組織にもたらせる効果も大きくなる。その場合、組織全体に影響力を及ぼせる人をプロジェクトリーダーに持ってこないと、成功確率は低下してしまう。
例えば、顧客紹介を増やす為のDXツールであれば、プロジェクトリーダーは、「マーケ担当」「セールス担当」「アフター担当」の3パターンがあり得るが、そのリーダーが他部署を巻き込める人なのかを踏まえることが必要だ。もし難しければ、他部署のリーダーをプロジェクトチームには参加させ、フォロワーとして支える立ち位置に置くことが求められる。
次に、経営者の役割についてだが、優秀な経営者に共通するのは、「業務は現場に任せるが、その様子を注意深く見守っていて、最大の支援者であり応援者であること」である。
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