一条工務店(東京都江東区)は、主力商品である「グラン・スマート」「アイ・スマート」において、省エネ上位等級「断熱等級7」への対応を5月3日から全国で開始した。
2022年10月の「断熱等性能等級」改定により、「断熱等級6」「断熱等級7」が新設されたことを受けて実施するもの。「断熱等級7」は、HEAT20・G3グレードと同等レベルで、省エネ基準比で一次エネルギー消費量を40%削減する高い性能が必要なため、同社は断熱材に加え、熱が通りやすい箇所の研究・対策を行った。玄関ドア枠に樹脂を使用し熱貫流率0.46W/㎡Kを実現した超断熱玄関ドア「DANNJU(ダンジュ)」や、グラスウールの約2倍の断熱性を持つ「高性能ウレタンフォーム」、高性能樹脂枠で3層ガラスの「トリプルガラス樹脂サッシ」、土間下にも断熱材を充填した「断熱玄関土間」を採用し、家中の断熱性能を向上させた。
同社が提供する住宅の9割以上が「断熱等級6」に適合する断熱性能を有していることから、断熱玄関ドアの採用など、わずかな変更で「断熱等級7」への早期対応が可能になったという。
2030年には「ZEH」(断熱等級5相当)の義務化が予定されており、今後は「断熱等級6・7」という世界基準の断熱性能を目指すことが求められるようになってきている。同社は、主力商品「グラン・スマート」「アイ・スマート」の断熱性能を最高水準へ引き上げることで、日本の住宅の高性能化を促進し、快適な住環境をスタンダードにしていくとしている。
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