東京都は7月31日まで、太陽光発電設備を都民が共同購入することで導入費用を抑える「太陽光発電及び蓄電池グループ購入促進事業」(愛称:「みんなのおうちに太陽光」)を実施する。良品質の太陽光パネル・蓄電池を最も安く提供できる販売施工事業者を、都が入札で選出して購入希望者に紹介。製品の品質や事業者の施工能力を保証することで、都民の再エネ設備導入を促す。2023年度分の販売施工事業者登録はすでに終了しているが、24年度分の登録については継続して行う予定。
都民が安心して購入できる仕組みを構築
購入プランは、①太陽光パネル(10kW未満)のみ、②太陽光パネル+蓄電池、③蓄電池のみ(太陽光パネル設置済みに限る)―の3種類。オプションでV2Hを追加できる。他の自治体の事例から市場価格より1~2割程度安くなると想定。補助金の併用も可能で、都の説明によると共同購入と補助金を組み合わせることで、実質負担が約50万円安くなるケースもあるという。
購入希望者は参加登録を行い、オンライン説明会や無料の見積りで同事業の内容や現在の光熱費との比較、購入する製品などを確認。現地調査後に発行される最終見積書を確認した後に契約する。キャンペーン事務局は、再エネ共同購入事業を専門に行うアイチューザー(東京都渋谷区)が請け負い、事業者の選定から施工の保証までをトータルで行う。
都民向けのオンライン説明会は5月・6月に開催予定。内容は▽共同購入「グループパワーチョイス」の仕組み▽販売施工事業者と製品の選定基準▽太陽光パネル・蓄電池のメリット▽販売施工事業者と製品▽保証内容▽併用できる補助金―など。
24年度入札参加事業者を募集
都では共同購入事業への入札参加を希望する販売施工事業者(24年度分)を引き続き募集している。希望者にはあらかじめ事前審査を実施。過去の設置実績や施工能力、財務状況などを調らべ、膨大な施工数を限られた期限内に完了する能力があるかを確認する。
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