雪国では屋根に対して求める性能が高くなる。耐震性を確保しつつ雪を落とさずに済む、耐久性の高いフラットルーフをつくる設計手法について、三五工務店設計室マネージャーの田中伸明氏に聞いた。
POINT.標準図による施工品質の確保
◉同社は設計担当12名、現場監督8名の体制。年間30〜40棟の建物を手掛け、建物用途も多様であるため、意匠と施工の品質を一定に保つためにさまざまな工夫をしている
◉その1つが5年前に作成した標準図。図面に特別な指示がないときは標準図の納まりとする。標準図は昨年から改定中。5年間で進化した納まりなどを標準図に加えている
◉標準図の目的は施工の基準を示すこと。断熱気密仕様を各部の納まりにどう落とし込むか、コンセントをどの高さに設置するか、性能と意匠、使い勝手の観点から整理
◉もう1つの目的は設計者間の製図ルールの統一。担当によって記号や色の使い方、線の細さが違っていたのを揃えた。同じ描き方にすることで現場監督に伝わりやすくなる
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2023年5月10日発行)/強い屋根超入門』(P.44〜)でご覧ください。
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