中規模木造には大スパンの空間が不可欠。そのための有効な手法がトラス。在来工法の延長で採用できるトラスついて、カワイ代表の川合伯員氏と営業の氏原健利氏、「KS構法LSシリーズ」の開発者である喜太郎中部関西担当の鈴嶋聖二氏に取材した。
POINT.費用対効果の高い「長方形の平面+トラス」
![](https://www.s-housing.jp/wp-content/uploads/2023/05/f71be2a29353ccc5ae22e2ac681601f6-640x459.png)
トラスによる8mスパンの無柱空間を確保した2階会議室。トラス下に直接野縁を組んで天井を張っているため、配線箇所が少なくてすむようにライティングレールを採用
◉この事例は材木店のカワイの事務所棟。延床面積約80坪の木造2階建て。2階にスパン8mの無柱空間をもちながら耐震等級3を取得。大スパンを可能にしたのが平行弦トラス
➡断熱性能はUA値0.32。天井はグラスウール吹き込み400㎜。壁は裸のグラスウール105㎜厚。窓はAPW430
◉この建物はコストを抑えて高性能化を図ることを重視。8×16.38mの総2階として、柱と耐力壁の数を抑えるように考えた。そこから屋根はトラスと折板屋根の組み合わせとなった
➡トラスは製材や集成材の梁と比べて軽量で荷重が分散されるためたわみ量が少ない。スパン6mを超えるとその利点が生きる。この事例ではトラス上に構造用合板24㎜厚を張って水平構面を固めている
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2023年5月10日発行)/強い屋根超入門』(P.40〜)でご覧ください。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。