伝統構法の知恵を生かした「はさみ梁構法」。同構法は断面欠損を最小に抑えた多節点の構造により、耐力壁を用いずに開放性の高い建物が可能だ。その特徴を生かした「飯道山を望む家」を題材に、躯体と屋根のポイントについて宮内建築(滋賀県草津市)の宮内寿和氏と川端建築計画(滋賀県野洲市)の川端眞氏に聞いた。
POINT.開放性の高いはさみ梁構法の開発
◉この事例は柱を2本の梁で挟んで軸組を構成する「はさみ梁構法」による戸建て住宅。はさみ梁の特性を生かして梁が斜めにせり上がって行く伸びやかな空間が特徴だ
◉計画時に意識したのがオーストラリアの建築家・グレン・マーカットのような開放的な空間を木造で実現すること。まずはそれを成立させた「はさみ梁構法」の概要を紹介する
◉ある住宅で「石場建て、板倉構法で金物を使わずに住宅を建てたい」という建て主の要望を受けて宮内氏がはさみ梁構法の原形となる仕口のあり方を着想
➡そこに川端氏の知見を加え、実大実験や要素実験で強度特性を把握。構法として整理・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー5月号(2023年5月10日発行)/強い屋根超入門』(P.36〜)でご覧ください。
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