矢野経済研究所(東京都中野区)は10月31日、2012年6月〜9月に行った害虫駆除(PCO)・シロアリ防除(TCO)・燻蒸サービス市場の調査結果を発表した。
2011年度の市場規模は前年度比98.5%の1201億2000万円。07年度には1267億4000万円あった市場規模は長期的には縮小傾向にあるとする。
このうち、ゴキブリ、ネズミ、ハエ、カ、ダニなどの害虫駆除サービスの市場規模は671億円。事前に環境整備を行い害虫を発せさせないという防虫管理の考え方により、結果的に害虫駆除サービスの受注価格が減少、年々市場規模が縮小しているとした。
シロアリ防除サービスの市場規模は466億8000万円。新築住宅においてはシロアリ防除が要らないベタ基礎や薬剤を含浸させたシート工法が増加していることから、シロアリ駆除の価格競争が起きているとする。既存住宅にシフトする向きがあるが、今後も厳しい市場環境が続くと予測する。
2012年度の全体の市場規模は前年度比99.1%の1189億9000万円と予測。
調査結果は「2012年版 PCO・TCO・燻蒸サービスの市場実態と中期展望」にまとめた。A4判310頁。税込11万250円。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。