日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ、盛静男会長)は4月4日、オンラインイベント「リフォームの質を考える日」の第3回を開催した。同イベントは、同協会が2030年のビジョンの中で掲げる“リフォームの質”をさまざまな面から追求するもので、第3回は提案・設計・施工の観点でリフォームの質を議論した。
第1部は、住宅リフォーム・紛争処理支援センターリフォーム情報部の平井裕一朗部長が登壇し、同センターに寄せられた相談事例を解説した。2021年度、初めての住まいるダイヤル(電話相談)利用件数は3万5040件で、うちリフォームに関する相談は1万1046件。生活者からの相談が9割を占めている。
平井部長が紹介した相談事例は、①屋根の葺き替えに火災保険が利用できる、と親が事業者から提案されたが不安、②新築時とは違う事業者が太陽光発電パネルを設置したら雨漏りが発生し、原因について双方の主張が食い違っている、③フローリングを重ね張りで張り替えたら既存床の傾きによって幅木との間に隙間が空いてしまった、④外壁の塗り替え後1年で塗装が剥がれたが、保証対象外と言われた、⑤業者が工事中に柱を欠いてしまったので建て替えを求めたい—の5つ。特に②については、「既存住宅への設置時に起こるトラブルは今後も発生が予想される」と注意を促した。
また、目地のシーリング材を打ち変えなかったのが原因として・・・
この記事は新建ハウジング5月10日号8面(2023年5月10日発行)に掲載しています。
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