住宅省エネ2023キャンペーンの影響が、新たな形で現れているようだ。こどもエコすまい支援事業の申請時に必要な“住宅証明書”(性能の証明書)を求め、登録性能評価機関に申請が集中。審査や発行が遅れて困っている、との声が工務店からあがっている。遅延がひどくなれば、補助金の申請が間に合わないなど、トラブルに発展する事態も起こりかねない。現場の実態を工務店に聞いた。
北海道のある工務店は、全棟でBELSを取得しているため、補助金の申請時もBELSを主に利用している。現在、発行までにかかる時間は確かに延びているものの、設計部のリーダー・Aさんは「今のところ、実務上の支障は出ていない」と話す。
Aさんによると、遅れは2週間ほど。ただ「弊社が希望する期限までにはちゃんと発行される」。また受理証がすぐ発行されるので、こどもエコすまい支援事業の申請に支障は出ていない。
長期優良住宅の認定と自治体の独自認証の審査を、同時に評価機関に依頼する機会が多い工務店の設計者・Bさんも、まだ大きな問題はないとしつつ「少しずつ審査が遅れていると感じる」と話す。
また・・・
この記事は新建ハウジング5月10日号5面(2023年5月10日発行)に掲載しています。
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