信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、木造建築工事を手掛けるアート(大阪府貝塚市、山本哲也社長)が大阪地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は債権者約26人に対し約1億1000万円。
同社は、1990年6月に設立。注文住宅の新築工事を手掛けるほか、リフォーム工事も行い、2016年3月期には年間売上高約3億2000万円を計上していた。
しかし、外注費負担が重荷となっていたうえに、周辺業者との価格競争の激化、マンパワー不足もあり、近年は受注不振に伴い事業も縮小、2021年3月期の売上高は約1億2800万円まで低下していた。運転資金として調達した借り入れの返済負担も重く、資金繰りがひっ迫。その後も先行きの見通しが立たず、2022年5月19日に事業を停止し、同年8月4日に自己破産を申請していた。
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