信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、戸建て住宅の新築工事や大工工事を手掛ける安田建設(北海道函館市 安田文彦社長)が函館地裁より破産手続き開始決定を受けたことがわかった。負債額は約6000万円。
同社は2017年創業、2021年4月に法人改組した事業者で、戸建て住宅の新築工事や店舗の改修工事などのほかに、下請けで新築住宅の大工工事などを手掛け、2021年12月期の売上高は約4600万円。資材価格や人件費の高騰など、経営環境の厳しさが続き業況は低迷、債務超過に陥っていた。その後も業況は回復せず、今回の措置となった。
また、戸建て住宅工事を手掛ける岩佐(北海道札幌市 岩佐龍栄社長)も札幌地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債額は約9700万円。
同社は2011年9月に設立し、戸建住宅などの新築・改修工事などを手掛け、2016年7月期の売上高は約1600万円。住宅建築が減少する中、同業者間の競争激化で受注不振が続いていた。収益が悪化する中で手掛けた工事でトラブルが発生し、事業継続が困難な事態に陥り、今回の措置となった。
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