YKK AP(東京都千代田区)は4月27日、夢工房(島根県出雲市)と共働し、中古戸建て住宅の性能向上リノベーションを実証するプロジェクト物件「島根 出雲の家」が島根県出雲市にて完成したと発表した。同プロジェクトの21物件目となる。
同プロジェクトは、全国のリノベーション事業者と連携し、既存戸建て住宅に「断熱」「耐震」を軸とした性能向上リノベーションを実施して、住まいの価値が「窓・開口部」でかえられるかを実証するというもの。今回は、築53年の住まいに近隣住民と気軽にコミュニケーションがとれる縁側のような土間リビングを設置。周辺の景観とも調和する和モダンなデザインにリノベーションした。窓には同社の高性能トリプルガラス樹脂窓と、高い断熱性能を持つ大開口スライディング窓、断熱玄関ドアを採用し、断熱性能を改修前の約6倍に向上させた。HEAT20 G2相当をクリアすることで、ヒートショックのリスクを軽減し、健康で快適な居住空間と高い省エネ性を実現した。
耐震性能は、同社の開口部耐震商品「FRAMEⅡ」を採用することで、耐力壁量を増やして偏心バランスを取り、耐震等級3相当の強度を実現。耐震・断熱性能を向上し、地域との繋がりも大事にできる快適で豊かな住まいとなった。
同物件は、夢工房の若手社員で結成したチーム「リノベンジャー」が設計・施工を担当。空き家問題解決の一環として行う中古戸建て住宅リノベーションで、地域活性化に貢献するとしている。
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