野村不動産(東京都新宿区)は、渋谷区代々木に、建物全体で約80㎥の国産木材を使用した分譲マンション「プラウド参宮橋」を建築すると発表した。同社分譲マンションにおいて、これまでで最大の国産木材使用料となる。竣工は、2024年5月上旬を予定。
同物件は、構造CLT、天井、壁面ルーバーなどに国産木材を用い、建物全体で約80㎥の国産木材を使用。4階、屋上階はRCコアウォール+CLT・鉄骨ハイブリッド構造で、建物中央部に剛強なRCコアウォールを設けることで、住戸内は構造躯体の制限が少ない、自由度の高いプランニングが可能となっている。地下2階~3階まではRCコアウォール+TWFS構造(厚肉床壁構造)。木と鉄、鉄筋コンクリートを適材適所で使用することで居住環境の確保と木材使用量確保を両立している。
国産木材の使用により、同規模のRC構造のマンションと比較した場合、建築時のCO₂削減量は約96トン、CO₂固定量は約73トンと試算され、環境負荷低減にも寄与している。
また同物件では、二重床を利用して、住戸全体にエアコンの風を送るセントラル方式の空調システム「床快full」を全戸で採用。「床快full」は、設定温度・運転の仕方を工夫することで一般的な個別冷暖房よりも省エネ、CO₂排出抑制につながり環境にやさしい暮らしを実現する。「床快full」の採用などにより、同物件は全住戸ZEH-Oriented相当を満たしており、低炭素建築物の認定を取得している。
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