住友林業(東京都千代田区)は、ベトナム、ホーチミン市近郊のブンタウ市において、現地不動産開発会社Kim Oanh Group(ホーチミン市)と低層住宅を開発・販売する。住友林業が同国で低層住宅の開発に携わるのは初めてで、同事業に併せて設立する現地法人Sumirin Vietnamを通じて参画する予定。
同事業では、約2万500㎡の敷地に地上3階建て、販売総戸数118戸の低層住宅を開発。ブンタウ市に勤務する世帯を対象に、幼稚園や多数の公園・緑地を配置して豊かなコミュニティを形成する。同社は日本国内で培った設計ノウハウを活かし、開発地全体の統一感を醸成するファサードやランドスケープの提案をしているという。
ベトナムは所得増加に伴う若い世代の住宅購入意欲向上、核家族化の進行に伴う世帯数の増加により、今後も高い住宅需要が見込まれる。住友林業はSumirin Vietnamを通じて同国における不動産開発事業を拡大し、高品質の住まいを提供していくとする。また、環境負荷の低い建材への代替などで「建てるときのCO2排出量」を、通風や採光の調節などによる冷房使用頻度の抑制で「暮らすときのCO2排出量」も削減していく。さらに環境認証の取得・環境配慮型開発によるCO2削減などを通じて、ベトナムが目指す2050年のカーボンニュートラルに貢献していく。
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