LIFULL(東京都千代田区)とグループ会社であるLIFULL ArchiTech(ライフル アーキテック、東京都千代田区)は4月24日、認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン(広島県神石高原町)と連携し、トルコ・シリア大地震の被災地に簡易住宅として「インスタントハウス」3棟を設置したと発表した。
「インスタントハウス」は、東日本大震災の被災支援をきっかけに、LIFULLと名古屋工業大学大学院による産学連携協定にて開発。設置したい場所でテントシートを膨らませ、内側から断熱性のあるウレタン材を吹き付けて施工するというもので、1棟あたり3~4時間の短時間で建設できる。断熱性や耐久性、耐震性、耐風性に優れており、今回はトルコ・アンタキヤ市の市役所敷地内に、災害用仮設住宅として設置。現地で復興業務を行っている同市スタッフ、関係者のワークスペース兼宿泊スペースとして活用される。
設置作業では、現地建設スタッフへの技術指導も実施。トルコ国内でのインスタントハウスの資材調達や技術指導による新たな雇用創出を通して復興の一助となるよう、継続的な支援活動に取り組んでいくとしている。
インスタントハウスは現在、国内グランピング用に3タイプ展開し、施工実績は約60棟。両社は今後、国内外において、地震や風水害時の避難用として、難民の仮設住宅として、日常生活でも災害時でも役立てられる備えない防災「フェーズフリー」としても普及させていく考え。
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