シャープ(大阪府堺市)がインドネシア共和国のカラワン工業団地に建設していたエアコン新工場が完成した。投資金額は約40億円。4月から生産・出荷を開始している。
インドネシアを含むASEAN諸国では、急速な経済発展に伴い、家庭用エアコンの市場が拡大。都市部だけでなく地方でも需要の増加が見込まれている。新工場は、年間90万台の生産能力を持ち、インドネシア国内およびASEAN諸国の旺盛な需要に対応する生産・輸出拠点として、ノーマルタイプエアコン、省エネ性能が高いインバーターエアコン、プラズマクラスター搭載エアコンなどを生産していく。また、工場の屋根には自然光採光や熱を逃す構造を採用し、今後は太陽光発電システムを設置、発電した電力を照明やラインなどの各種設備に使用することで、環境負荷低減にも取り組んでいく。
同社は、1970年にインドネシアで家電事業を開始し、現在インドネシア全土に販売・サービス網を構築している。今後はASEAN市場全体への安定的な供給体制の構築を図る。将来的にはAIoT(※)搭載モデルなどの付加価値モデルも工場で生産することで、ASEAN市場でのシェア拡大を目指す。
※「AIoT」は、シャープの登録商標で、AIとIoTを組み合わせ、あらゆるものをクラウドの人工知能とつなぎ、人に寄り添う存在に変えていくビジョンを意味する。
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