リクルート(東京都千代田区)のSUUMOリサーチセンターは、4月20日に開催した「SUUMOトレンド発表会2023」で、「平屋回帰」を今年のトレンドキーワードとして発表した。
注文住宅建築者が「平屋住宅」を検討する割合は年々増加している。2022年には約2割が平屋を検討したと回答し、着工棟数の平屋の割合は全国的に増加傾向にある。背景には、特に近年では、単身世帯・小規模世帯の増加やサブスク、フリマアプリの普及などにより、多くのモノを持たなくても暮らしの質をあげられるようになったことやミニマル志向がある。そこに住宅資材・エネルギー価格の高騰や脱炭素化・省エネ意識の高まりも加わり、平屋へのニーズが一層増加している。かつて日本では平屋や長屋が一般的だったことから、注目されるトレンドを「平屋回帰」とした。
特に小さな投資で豊かな暮らしを実現できる「コンパクト平屋」が注目されており、太陽光発電・高断熱など高機能な「新築 高コスパ平屋」、中古戸建てをリフォームした買取再販や減築などの「リユース平屋」、多拠点生活や趣味に活用する「サードプレイス平屋」などが販売されている。
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