LIXIL(東京都品川区)は、ビル用建材等を生産する小矢部工場(富山県小矢部市)において、国内初となるリサイクルアルミ使用率100%のビレット(中間鋳造品、半製品)の量産に成功したと発表した。
同社は、環境ビジョン2050「Zero Carbon and Circular Living」の実現に向けた取り組みを強化すべく、今年3月に環境戦略を更新。主要項目の「資源の循環利用を促進」については、2031年3月期までにリサイクルアルミの使用率を100%にすることを目標に掲げている。2022年3月期にはリサイクルアルミ使用率70%を実現している。
小矢部工場は、アルミの鋳造から加工までを一貫して行うアルミ建材の生産工場。昨年から原材料にリサイクルアルミを100%使用する量産検証を開始し、アルミの代表規格である6063材においては5カ月連続で新地金をまったく使用しないリサイクルアルミ使用率100%のビレット鋳造に成功。量産レベルが可能であることを確認した。
新地金からアルミリサイクル材に転換することで、新地金を製錬する際のエネルギー消費を抑え、CO2排出量を97%削減できるとする。
また、昨年12月に発表した原料の70%にリサイクルアルミを使った低炭素型アルミ形材「プレミアル R70」に続く製品として、リサイクルアルミ使用率100%の「プレミアル R100」の展開を今秋にも予定している。
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